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あとでやります

おっさんのひとりごです。ただ、一さいは過ぎてゆきます。何を言ってるのかわからないと思うけどオレもさっぱりわからない。

桜木紫乃「ホテルローヤル」 今さら読んだ。

本を読んで
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だいぶ前にブックオフで買った。買ったのを忘れてて、日曜日、公園で読み終わった。ご存じのとおり直木賞です。

そもそも直木賞って、どういう賞なのか。

文藝春秋社社長の菊池寛が友人の直木三十五を記念して1935年に芥川龍之介賞(芥川賞)とともに創設した。創設時、選考の対象は「無名若しくは新進作家の大衆文芸」(直木賞規定)であったが、現在では中堅作家が主な対象とされていて、ベテランが受賞することもあるとのこと。

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これは女性作家が書いたエロ小説かと思いきや、そこは直木賞受賞ですから全くエロ小説ではありませんでした。そんなこと最初からわかってますよ。
性描写は非常に控えめです。本のタイトルから期待しないように。
 
ラブホテルが舞台であるが、いろんな人間の人生の悲哀が書かれており、ちょっと気分が重くなりそうな小説でしたね。普通の日常が切り取られ書かれているが、確かにそこに深いモノがあって、生きるってことは?と考えさせられる。哀しさがある。
特にこの連作短編の「星を見ていた」は、グッときたな。
 
構成はすごく面白かった。逆の時系列でホテルローヤルの姿を書いていた。廃屋になったホテルから、ホテル建設の経緯と人間模様が過去にまで遡り、いままでにない小説の展開がよかった。テクニックなのかもしれないが、効果的に読者をつかんで離さない感じだった。直木賞ってよくわからないけど、さすが直木賞ってことなのか。
 
私の知り合いに電気工事屋さんがいて、最近市内にあるラブホテルのメンテナンス工事をやっていた。
結構、平日の真昼間から利用客が来るらしい。この小説でも書かれているが、それこそ午前中からお客さんは来るらしい。
夫婦、恋人、不倫カップル、いろんなパターンがあるだろうが、平日真昼間にラブホテルに入るカップルの関係ってどんなのか?深い人間模様があるんでしょうね、それぞれに。
ラブホテルって、普通こっそり入りたい場所だ。堂々とした態度で入るところじゃないもんね。誰にも見られたくないって感じで入りますよね。
滅多に会わないが、電気工事屋と駐車場や廊下で客がばったり会うと、100%みんな顔を伏せるんだとさ。特に女は。
そういう場所ですが、あれだけ昼間から利用されるなら、これはラブホは儲かると思ったと電気工事屋さんは言っていた。
でも、そう簡単じゃいよ。桜木紫乃の「ホテルローヤル」読んでみ、って言わなかったけどさ。